WMSを導入して倉庫内の運用・管理を効率化してみませんか? | 物流管理

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WMSを導入して倉庫内の運用・管理を効率化してみませんか?

WMSを導入して倉庫内の運用・管理を効率化してみませんか? | 物流管理

弊社がシステム導入等で、長年ITの側面からビジネスの支援を行っている企業様の大規模な基幹システムリプレイスがあり、今回はWMS(倉庫管理システム)をスクラッチ(手組み/オーダーメイド)開発してご導入頂きました。

30年ほど前に、私たちがオフコン(オフィスコンピュータ)で基幹システムを構築して導入した頃から、お客様は基幹システムの一部として倉庫管理システムを運用されていましたが、当時はハードウェアもネットワークも今ほど発達していなかったため、一次元バーコードの読取りしかできないハンディターミナルを使用し、データの連携もリアルタイムではなく、現場で読み込んできたデータを一旦ハンディターミナルの中に保存し、そのデータを、クレイドル(据え置き型データ転送・同期用機器)を通して基幹システムに流し込む・・というようなプロセスで運用をしていました。

その後、他社のクラウド型WMSを利用されていたのですが、使い勝手や新たな基幹システムとのシームレスな連携、運用コスト面等を考慮して新規でスクラッチ開発によるWMSの構築に踏み切りました。

一般的にスクラッチ開発は「高額になる」と思われがちですが、弊社には長年のノウハウやテンプレート、部品化されたプログラム等が豊富にあり、それらを上手く組み合わせながら効率のよい開発ができるため、スクラッチ開発でも費用を抑えることができます。また、スクラッチ開発ですと、企業独自の強みとしてのビジネスフローやロジックを削ぎ落すことなく実装できることが一番のメリットです。機能の追加や調整等の柔軟性や拡張性は非常に優れており、ユーザー様からもシステムを使用しながらブラッシュアップができると喜びの声を頂戴しております。さらにクラウド型のシステム/サービスと比較しても、ランニングコストを大きく抑えることができています。

今回はそんなWMSについての歴史、導入のメリットやデメリット、注意点等について紹介したいと思います。

 
 

WMSとは?


WMSとは、Warehouse(倉庫)Management Systemの略で、訳すと「倉庫管理システム」になります。WMSは、入出荷や貨物の保管といった「倉庫内物流」の正確性と効率化をより高める仕組みのことを言います。WMSを活用することで、効率的な貨物の出荷・入荷や在庫管理が可能になります。また、倉庫内の貨物の場所を正確に把握することができます。

WMSは「製造業の原料/部品/製品倉庫」や「小売・卸売業・通販・ECの商品倉庫」、「サービス業の保守部品倉庫」など様々な倉庫に幅広く導入されています。

  
 

WMS(倉庫管理システム)の歴史


倉庫管理業務がシステム化されたのは1970年代、汎用コンピュータの時代でした。これは生産管理や物流管理など、企業の基幹業務のシステム化と同じ時期です。1980年代になってオフコンが一般化してから市場は拡大しました。

WMSの歴史は意外と古く、もとは台帳管理していたものをシステム化したのが倉庫管理システムの始まりです。昨今では、高機能が搭載されたハンディターミナルやスマホ・タブレットを利用し、一次元、二次元バーコードを読み取ったり、ネットワークも高速化、安定化したため、リアルタイムでのデータ入力や在庫確認ができるようになりました。

最新のシステムでは、OCR機能やRFIDの読取り、はたまたスマートグラスによるハンズフリー+音声認識による操作が可能なものまで、ハードウェアの技術は日進月歩で進化しています。

 
 

WMS導入のメリット


以下に、WMS(倉庫管理システム)を導入するメリットを紹介します。

1.入出庫作業の速度及び出荷制度の向上
WMS導入における最大のメリットと言えるのが「物流作業の精度向上と効率化」です。倉庫作業は人が作業や確認を行うため、ヒューマンエラーが発生し、多くの時間的ロスが生まれます。WMSを活用することで、

  • ハンディターミナルとバーコードを活用したデジタルチェックシステムによるヒューマンエラー削減
  • 入出荷や返品、在庫情報をデータ化することで、在庫管理の精度向上など大幅な物流品質の向上
  • ハンディターミナルによる自動での検品作業
  • 画面表示されたピッキングリストによるピッキング指示(ペーパレス化)

 
など作業効率が大幅に向上します。

 

2.リアルタイムに正確な在庫状況を可視化
入出庫の際にバーコードを読み取ることで、在庫情報をリアルタイムに把握できます。最新の情報把握ができると、入出荷の判断が的確に行えます。
また、消費期限やロット管理を行うことでその商品の状態が把握できます。先入先出機能も活用すれば、消費期限の古い商品から出荷し、許容期限管理を行うことで、その期限を超えた在庫を出荷しないという管理も可能です。リアルタイムに在庫状況を把握できることで、効率的に商品を生産、仕入、販売することを支援することができます。

 

3.人件費や事務工数の削減
手作業等で管理を行う場合、入出庫内容の帳簿記入や管理用端末への入力作業が必須です。また、工程が多くなるため時間と工数もかかってきます。さらに人が行う作業はミスが発生しやすいため、ミス防止のための確認作業も必要になってきます。

WMSでバーコード等を活用すると、倉庫現場から直接在庫情報を反映できるため、より少ない工程で作業時間を削減し、人員配置を適正化できます。また、作業を標準化させるため、属人化を避け、誰でも同じ時間と品質で作業ができるようになります。

これまで人が行っていた作業をシステム化することで大幅に工数を削減できます。また、WMSによって人的ミスを削減できれば、手戻りによるコストも抑えることができるため、初期費用や運用費用はかかるものの、長期的に見ればコストを大きく抑えることができるでしょう。
 
 
 

WMS導入のデメリットや注意点


WMSを導入する際のデメリットとしては、
 

1.初期コスト及び運用コストがかかる
WMSを導入する際には、それなりのコストが発生します。業種、業態や現場の状況によって、削減できる工程や人件費は異なるので、かけた費用分の効果が見込めるかシュミレーションをしておいた方がよいでしょう。また、WMSを効果的に使うための教育や指導にもコストがかかってきます。
 

2.導入するWMSと業務の相性に注意
WMSを導入する際の選定もとても大切です。業務や要望にそぐわないWMSを導入してしまうと、必要以上のコストや労力がかかってしまいます。選ぶ際には「クラウド型なのかオンプレス型なのか」「BtoB向けかBtoC向けか」をしっかり確認しましょう。また、基幹システムとの相性も重要になってきます。
 

WMSの導入にあたってよくある失敗例として、「思った以上にコストがかかってしまった」というものがあります。WMSの導入にはある程度の費用がかかりますが、この費用はカスタマイズをどの程度行うかによっても大きく異なってきます。コスト削減目標を超えてしまうほどの大規模なカスタマイズが必要な場合、最終的にコスト増加につながる可能性があるので注意が必要になってきます。

 
 

まとめ


いかがでしたでしょうか。WMS(倉庫管理システム)は、倉庫内の貨物の管理を行うことにおいて、とても効率的なシステムだといことはご理解頂けたかと思います。
WMS導入することで、倉庫内の貨物を正確かつ効率的に管理することが可能になり、貨物の入荷・出荷や在庫管理等を効率的に行うことも可能になります。

  • 在庫数量の管理が面倒
  • 無駄な出荷が多い
  • 在庫期限の管理が大変
  • 発注、出荷時のミスが多い
  • 欠品が多い 等々

上記のようなお悩みがありましたら、是非「WMS(倉庫管理システム)」の導入をご検討されてはいかがでしょうか。

 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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