会社を守るバックアップ戦略「3-2-1ルール」とは?
事業を守るために欠かせない「データのバックアップ」
企業にとって、サイバー攻撃やシステムの故障、自然災害などでデータを失うことは、事業に大きな影響を及ぼします。
そのため、データのバックアップ(コピーを取っておくこと)は非常に重要です。
では、どのようにバックアップを取れば安心でしょうか?
そこで役立つのが、世界的に推奨されている 「3-2-1ルール」 です。
3-2-1ルールとは?

アメリカの政府機関が提唱した、バックアップの基本的な考え方です。
数字にはそれぞれ次のような意味があります。
「3」:データは最低3つのコピーを持つ
「元のデータ(オリジナル)1つ+バックアップ2つ」で3つのコピーとなります。
このようにバックアップを複数コピーしてあれば、もし1つのバックアップが壊れてしまった場合でも、もう1つのバックアップから復元できます。
「2」:異なる種類の保存先に置く
同じ種類の機器にだけ保存すると、同時に故障するリスクがあります。
以下のような、異なる種類の機器で保存することが望ましいとされています。
- ・パソコンの内蔵ディスク
- ・外付けハードディスクやDVD
- ・クラウドストレージ(インターネット上の保管サービス)
「1」:1つは遠隔地に保管する
火災や地震など、オフィス全体が被害を受ける場合に備えるためです。
保管例:
- ・別の事業所に保存
- ・クラウドサービスを利用
- ・専門のデータ保管サービスを利用
案件事例:災害に負けない、データの守り方

システムクリエートにいただいた最近のお問合せで、化学薬品を扱うお客様より「本社が被災したとしても、業務データは安全に保管したい」という事例がありました。
以前より本社サーバーのデータベースのバックアップは保存していましたが、災害時に業務停止が長引くと、安全管理や商品の出荷に大きな影響を及ぼします。
そのため、以下のことを実施しました。
- ・データベースのイメージを別機器に保存
- ・バックアップデータをお客様の別拠点に保存
導入後、運用環境が安定した現在では、同じ場所で保管されることによる被災時のリスクを軽減させるため、万が一本社が被災しても、別拠点から業務を再開できる体制を構築しました。
「3-2-1ルール」を守ることで、万が一のトラブルでも事業を止めずに済む可能性が高まります。
バックアップは「面倒だから後回し」ではなく「いざという時に会社を守るための保険」と考え、ぜひ実践してください。
システムクリエートでは、これまで蓄積してきたノウハウを活かし、お客様に最適なバックアッププランをご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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