2017.12.05
ファイルメーカーによる内製化支援「リハビリデイサービス」
今回の事例は、弊社WEBサイトからお問合わせ頂き
約半年の間、他社製品、他社サービスを比較検討された結果
やはり「ファイルメーカーで内製したい」という結論を出された
お客様の事例紹介になります。
このお客様は以前のブログ記事(「お問合わせいただき、ありがとうございます!」)でも紹介しました「デイサービス様」で、以下の様な課題があり、当時私たちがご提案させていただきました。
”書類の手書き、転記作業の解消
リハビリデイサービス様
”旧態依然のローテクな業務(手書き、転記、紙媒体、FAX)を
デジタル化したい。スピード感、柔軟性、拡張性、コスト感から
ファイルメーカーでの開発を考えています。”
⇒ファイルメーカー×iPadでトレーナーがiPadで入力した
デイリーのデータをLANを介して直接ファイルメーカーに
取り込めるようにする。
あとリハビリデータとして歩行などの様子を
iPadで画像/動画データとして保存・管理したり、
リハビリによる測定値の変化をグラフで見やすく表示する
などの提案をしました。”
お客様のファイルメーカーに対する想いをお聞きして・・
「なぜ、最終的にファイルメーカーという選択になったのか?」
まず、お客様(Sさん)は経営者様であり、
現場サービスの一部にも携わっておられます。
なので、「内製したい」という強い気持ちはあるものの
開発するためのまとまった時間がとれなかったり、
技術的な壁にぶつかるなどの障壁がありました。
また、Sさんはシステムやデータベースなどについての知見や知識もあり、
自分の理想とする業務のイメージもはっきりお持ちでした。
内製が難しいのであれば
思い切って外注に出してしまえば楽なのですが、
「システム開発費用が予算と合わない・・」
だけど、それを理由にシステム化しないでいると
「無益な作業にコストがかかり続ける・・」
この様な現状を見させて頂いたり、Sさんの想いをお聞きしながら
私たちはファイルメーカーによる
「内製化支援+部分外注」を改めて提案させて頂きました。
どのような提案かというと・・
・データベース設計やボトルネックの業務機能は私たちが作成する。
・簡単な(参照可能な)スクリプトやレイアウトはSさんにやっていただく。
・プロトタイプを作成し、アジャイル手法で開発する。
・難しいリレーションや複雑なスクリプトは私たちが担当する。
・メール、TEL、チャットなどで相談可能。
・私たちはアドバイザーに徹し、手はなるべくSさんに動かしていただく。
という内容の提案です。
これはSさんからお問合わせ頂いてから約半年間、
定期的にお会いして状況を伺い、ご希望をお聞きし、
会話を重ねながら検討した結果、
この様な提案がベストだと判断しました。
私たちの提案によって・・
・高額な開発コストを削減できる。
・スモールスタートにより、開発リスクを分散できる。
・安価に技術支援やコンサルを受けられる。
・支援型の共同開発なので、技術やノウハウが残る。
・IT全般に関しての、相談や提案を受けられる。
というお客様ベネフィットがでてきます。
「内製化支援」は諸刃の剣
これらは今までのシステム開発とは
ほぼ真逆か、または見方によっては邪道なアプローチとなり、
大手SIer様や一部のFBA(FileMaker Business Alliance)様は
なるべくなら避けたいやり方だと思います。
ですが、私たちが私たちの”ミッション”と照らし合わせたとき、
システム化/業務改善で深刻なお悩みをかかえ
社会的貢献度が高いお仕事にも関わらず、厳しいビジネスを余儀なくされ
そして私たちと共感し、私たちを必要としてくれている
そのようなお客様に対して「微力ながら、力になりたい・・」と思い、
今回、契約を結ばせて頂くことになりました。
今後の展望
ファイルメーカーは優れた「高速開発ツール」です。
今後もますます増えるであろうお客様のシステム開発のニーズとして、
「早く」「安く」「使える」が際立ってくると思われますが、
ファイルメーカーを使ったアジャイル開発であれば
そのようなお客様ニーズの実現は可能でしょう。
また、システム開発の選択肢についても
「外注」「内製」だけではなく、
「内製化支援」「協同開発」「ラボ型開発」「遠隔派遣」など
今まで一般的ではなかったサービス形態を選択する
又はそれらをかけ合わせる(ハイブリッド化する)ことで、
お客様満足度が向上したり、
新たなビジネスモデルが産まれたりするでしょう。
そのような中で、
お客様も私たちも”共存共栄”できるよう
日々精進していきたいと考えております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「システム/ソフト開発」「業務改善」「内製化支援」に関する
お問合わせは、以下のフォームよりお願いします。
担当者がお返事させて頂きます。
ファイルメーカーによる内製化支援からの学び
「内製化支援」と「外注」のコラボレーション事例